コンペティションの目的

 本構想競技では、神戸を対象として、バリアフリーをキーワードとしたまちづくりの基本構想を広く競技方式で募集するものです。

「灘・水道筋商店街地区」は、神戸らしい住宅地域のひとつであり、水道筋商店街は神戸を代表する商店街のひとつとして親しまれています。震災による被害は少なくありませんでしたが、困難な状況の中で助け合って頑張っていこうとする人たちの姿に出会い、コミュニティの原点を再発見することができました。全長1Kmの商店街もかつての賑わいを取り戻し、さらなる活性化が図られています。

様々な復興事業においても、地域の人たちにとって“本当に豊かなまちとは何か”が問われてい ます。福祉や市民参加、都市景観、環境共生などにも着目した総合的な視点をもつことが必要です。そこで、本コンペティションでは、「バリアフリー」を広い意味で捉えた、実現性の高いまちづくりのアイデアを募集します。いわゆる“段差の解消”など、狭義の「バリアフリー」にとらわれない、独自の考え方を表現した作品を期待します。

審査結果

期待の違わずバリアフリーを単にハード面の問題として捉えることなく、ソフト面、情報ネットワークを取り入れたり、コミュニケーションの問題、心の通い合うコミュニティづくりに配慮した作品が多数見受けられました。入賞作品以外にもアイデアがキラリと光るものがあり、バリアフリーなまちづくりに活かしたいものが少なくありませんでした。

最優秀賞 持田英明
 入選  鹿島建設株式会社
     井本由之(ほか5名)
     清水保次(ほか7名)