いまここで、まちに訪れ、まちを楽しむ者の視点を取り入れた提案が求められています。交通結節点における物理的なバリアフリーとは何か?ハンディキャップの有無や世代など異なる背景をもつ者同士の意識のギャップ(バリア)を解決するものは何か?バリアフリーを広い意味で捉えた独自の考えのもとに、都市の部分と全体をバランス良く見通したまちづくりの提案をして下さい。

審査結果

 三宮地区の特性を把握し、バリアフリーの精神を理解し、真摯に工夫を凝らした跡が伺える作品が数多く寄せられました。またバリアフリーをハード面だけでなくソフト面からも把える考え方がかなり浸透していることを示す作品が多く頼もしく感じました。

今回は最優秀作品の該当がなく、優秀作品2点となりましたが、これは甲乙つけ難い作品が2点あったということに違いないのですが、最優秀と評するにはいま一つ何かが足りなたっかということです。バリアフリーシステムインテグレーシ ョン、心のケア、介護支援などソフト面の整備の解決法までをハードに組み込むこと、これは難しい問題です。しかしこの問題に正面から取り組む姿勢、されに踏み込んだ提案が重要だろうと考えます。

優秀作品
持田英明
中村英樹(ほか4名)
入選
生活工学フォーラム
鹿島建設株式会社
株式会社スタジオキューブ